雪が舞っていたんです。
あの日の仙台。
激しいなんてものじゃない、大きくて長すぎる揺れをどうにかこうにかやり過ごして、外に出れば雪。
夕方もめっきり明るくなって。
春の訪れに、心が少し軽くなっていたあの日。3月11日。
もともと地震の多い地域ゆえ、ちょっとの揺れでは動じなくなっていました。
2日前に起きた強い地震も『これ、来る来る、、って言われてた宮城県沖地震じゃない?』なんてね。
漠然とした怖さは感じつつも、やり過ごしてました。
いつものように昼休みを取り、午後の仕事ももうひと頑張りかな?って思っていた時。
それは起きました。
まさかね。あんなに強くて、あんなにいつまでも揺れ続けるなんてね。。
まさか!でしたよ。あれは完全に想定外。想定外でしたよ。
ビルの2階でもかなりの揺れでしたから、高層階に居た人の恐怖は計り知れません。
机の下に入って、机の足にしがみつくも、机ごと横に激しく動くのなんの。
あちらこちらから、物の落下音やら叫び声やら。。
叫び声はやがて聞こえなくなりました。叫ぶ気力さえも奪われました。
長過ぎる揺れに、もう完全に諦めましたね。どうせなら一思いに潰してくれってね。
あれだけの揺れに耐えたんですから。日本の建築技術って、、本当にすごいですね。
残念ながら、当時住んでいた古い木造住宅は悲惨でしたが。。
やっとこさ、寝れる状態に片づけを終えて、ひっきりなしの揺れにビクビクしながら。
うつらうつらしながら、聞いていたラジオ。
、、、ショックでしたね。
家を目指してひたすら歩いていた頃、沿岸部では、地獄絵図が広がっていたんです。。
テレビ局の車が走っていた荒井の道路付近に、人がたくさん横たわっている、、、ってね。
耳を疑いましたよ。
暗くてはっきりは見えないが、そこら中、人の体だらけだって。。
一人、暗い家の中で、大声で叫びましたよ。もうね、体の底から怒りが突き抜けました。
今でこそ、「あの地震は実は~」って話も聞きますけれど。
天災なれば、怒りをぶつける相手も居ない。でも、やりきれない。そんな怒りがね。
止められなかったなぁ。
なんで、どうして、、、こんなことにって、ね。
あの夜は、、、長かった。
津波からは逃れたのに、あの寒さで、雪の降る中で、更に多くの命が消えました。
そして、その後も。
あの地震を因として、命を落としていきました。たくさんの人が。
復旧作業で疲弊しきって、、、過労死した人もね、たくさん、居るんですよ。
今さらですが。地震はいつでもどこでも起こります。
毎日、どんな時でも、それを常に意識してはいられないですけど。。
起きた時、どうするかを、しっかり考えておくのは大事ですね。
さて。
今日も歌を1曲紹介させて下さい。
ニコニコ動画より”Spring Shower“
「ジョジョの奇妙な冒険第3部キャラ」バージョンですね。
他にも色々なアニメキャラで作られています。アニメ好きな方は探してみてはいかがでしょうか?
鮮やかな 季節がいつの間にか日常に溶け込んでて 舞い戻って きた蝶を相手にいつもの宴を 止むことの ない桜吹雪 杯に映り覗き込み 夢であれ 現実(いま)で終わらせないのがこの時空 穏やかな日々に幸あれ
同人サークル「C-CLAYS」の作品と言うことです。
同人サークルと聞くと、コミックや小説などの、「本」をイメージする50代(^^;
時代は変わったんですね。CDも作っちゃう時代ですか。。
あの日、舞っていた雪。散り行く桜にも似て。。
来月の今頃には、本物の花びらが散り始めるんですね、、、。
あの日、真っ暗な中で、空から降って来る雪を見ながら、旅立って行った人たちは。
どんな思いで見ていたんでしょうね。雪を。
生き残った人も、それはそれで大変なもので。
けれど、穏やかな一時は、、、ある。
そんな時に感謝しながら、生きていきたいですね。
忙しい中
被災地へ思いをはせて下さったあなた。
犠牲者の冥福を祈って下さったあなた。
、、、ありがとうございます。